

外観デザインのポイントでもある建物のクラウン(頭頂部)のエッジを意識させながら浮かび上がる辰巳のイニシャル「T」。穏やかなLEDの光を使い、やさしくグラデーションを描き、その演出は華美に走ることなくこの住まいの品位を語ります。水辺への映り込みとともに縦へのラインを強調。水辺に臨み高い空を従えるこの新しく美しいランドマークを得て、遮るものない辰巳の夜景は、都心の視線を魅了します。

敷地南側に、徐々にプライベートタイムへ還る空間として設えたアプローチ。都心の緊張や喧噪を一歩一歩遠ざけながらわが家へと向かうこの道を、「光の運河」としてライトアップ。水をたたえるような運河のように、膝下に穏やかな光をたたえる繊細な演出。南側ファサードやコミュニティハウスのライトアップもほどよく抑え、静かに浮き立つアプローチ。その巧みなライティングは、その先に待つ水辺の開放を予感させながら、エントランスへとオーナーをやさしく導きます。


ライティングプランの基本となるものは、光によって生み出される新しい空間の美。例えば北側のファサードはシンボリックに、南側の「光の運河」はやさしく大らかに。単にすべてを明るくするのでなく、それぞれの役割を意識しながら繊細なバランスを追求。自然で穏やかに環境にもやさしい美しさを実現しています。

水辺の潤いに親しみ、南の空の明るさと開放感を
遮るもの無く取り込む敷地配置。大空と大地を取り込んだこの地において、その象徴となる約50mのアプローチは、その奥行きでONからOFFへと誘います。さらにコミュニティハウスや駐車場、自転車置場やバイク置場をアプローチの両サイドに配置。
そのアプローチがパブリックとプライベートのエリアを明確にゾーニングし、住空間の安らぎを高めています。

照明デザインにおいて、何よりもその環境との調和や相乗をめざす私たちにとって、辰巳という場所は、水辺があり空が広く、都心でもとても魅力的なロケーションでした。
そんな中で、この場所の魅力を高め、この場所の未来のシンボルとなるライティングを目指しました。
派手さや豪華さをあおるような光ではなく、穏やかでいて、丁寧できちんとデザインされた光は、住む人の品位や良識も表しながら、辰巳のイメージを高めてくれると思います。

